今日、夏にさよならをしてきました
夏が終わる。いや、終わったのかもしれません。
少なくとも私は今日夏にお別れをしたのだと思います。
今日、私は森の中にいました。
顔を上にあげれば、緑が広がり、空は相変わらず青かったです。
でもこの間海に出かけていった時のように、肌に焼きつく攻撃的な日差しではもうなく。
夏らしい入道雲も見えなければ、空の青ささえも一息ついたような穏やかな色をしていました。
蝉はまだ鳴いていましたが、これで聞き納めかもしれません。
少し歩けばススキが顔をのぞかせていて、ふわふわと犬の尻尾のような穂をつけるのも時間の問題。
日が落ちるのも早くなってきました。
今朝はあんなにも暑かったのに…。
帰り道、ひとり車の中で泣きそうになっていました。
この夏は、それだけ楽しく、それだけ自分にとって愛おしいものだったようです。
海に出かけ森に出かけ。
花火をし、夏の雨に小言を言いながらバーベキューをし。
浴衣で少ししゃんとした気持ちになりながらも、少女のようにはしゃぎながら。
友や彼と手を繋ぎ、抱きしめ、疲れ果てて眠りにつく。
そんな日々がたまらなく愛おしかったのです。
ただただそこには幸せであったのです。
私の夏は今日で終わり。
じっくりこっくり考え動く秋を楽しめるように。
今日からまた気持ちを新たにします。
みなさまにも素敵な秋の訪れがありますように。