ヒーローになりたいか?

「naoさんはヒーローになってみたくない?」と声をかけられたのは昨日のこと。

その日は会社で尊敬している先輩に、会社の愚痴を聞いてもらっていたのだ。

 

どこの会社も悩んでいるとは思うのだけれど、

・職務職階制度があるにも関わらずそれを果たせていない

(管理者が管理できないとか)

年功序列で評価されており、チャレンジしない人が上に立つ

(失敗したら責められるから、上から責められるようなことはしない)

・本質を考えようとしない、何のために何をするのか?それを実行するためにはどうしたらよいか?

 ということを追求しない、他人事である

・指摘すれば、指摘した人がPDCAを回すことになる

などなど、ということがあって不満に思うのだ。

私の愚痴としては、もっとこうしたらいいのに、どうしてできないんだろう、という内容に終始する。

理解できないので、上層部と話したいのだが、追求しきれなかったり、話が飛躍したり、上の人なのでそもそも時間をとれなかったりする。

その中でも問題解決をやっていくしかないのだが、問題はたくさんあるので、正直どこから手をつける?という感じだ。

「やっていくしかないのだが」と書いたが、そもそも私はただの事務員なので、この改善活動は正直自分の業務外である

(時間的に余裕はあるけれど、それは私が生産性をあげているだけだ、生産性をあげたのに次の仕事を振るあたり日本の悪しき習慣だよなぁ)。

なぜ役職が存在するのに、役職手当てがついていない私が部署間をまたぐような大きな改善活動に足をつっこもうとしているのか?というのも自分で疑問に思う。

 

解決しないともやもやするし、どうしてできないのかを知り・できるようにする、

という思考が楽しい(もちろんうまくいかなくてイライラもすごくする)気持ちはあるのだが…。

先輩は、その気持ちを理解しており、私に「やりがい」という意味で改善活動をしてみたら、というのである。

冒頭のヒーローになってみない?というくだりはここからきている。

「お金がもらえればやります」と答えたが、その後先輩にたしなめられた。

「お金は、持っているだけでは価値がない、使い方が大切だ、お金が足りないというのであれば、何に対してどう使いたいから必要だと思うの?」

と言われた時に私は何も言えなかった。

結局は何をしたい、というところが自分には欠けているのだ。

お金を持ってしたいことって何だろう。消費だよなぁ。美味しいものと旅行に出かけたい。

でもどこに行きたいだろう?やっぱり具体的ではないのだった。

ただ「仕事」は「労働」に対する対価だから、それとこれとは別問題なんじゃ?と思う自分もいる。

いっぽうで「足るを知る」ことができていないこともなんとなく自覚している。

そしてやらないと得られないものごとがあることも。

私は、「働く」ことに対してどう向き合ったらいいだろう。

もう2年はずっと悩んでいる。早く吹っ切れてしまいたい。